お仕事インタビュー!

デイサービスの現役管理者に聞く、介護の仕事の給料はなぜ安いの?

いろいろな理由があると思いますが、介護報酬が一律に決まっていることも理由の一つです。

「介護の仕事に興味はあるが、仕事の大変さの割には給料が低い。」このような話をよく耳にします。実際に介護業界の人手不足の原因は給料の低さなのでしょうか?また、そうであるとすれば、国はこの問題に対して何か対策を講じているのでしょうか?

そこで今回は、デイサービスの現役管理者に聞く、介護の仕事の給料はなぜ安いの?について、インタビューをお送り致します!

介護職の現場で特に感じる一番の問題点とは?

説明する管理者

そうですね、男性がもっと働きやすい職場になるといいなとは思います。つまり、家庭の中で、お父さん一人が介護の仕事をしていても家計が成り立つように、給料面が改善されてほしいですね。

既婚男性が介護の仕事に就いている場合、共働き世帯が多いのですか?

そういうご家庭が多いと思いますよ。最近は介護職でなくても共働き世帯は増えていると思いますが、せめて一般の会社員と同程度の給料になれば、介護の仕事をしたい人がもっと増えるんじゃないかなと思っています。介護の仕事って、人のお役に立てる本当にやりがいのある仕事なんですよ。それを給料の理由だけで諦めてしまうのは本当に残念です。

介護職の給料が安いのはそもそもなぜなのですか?

それは、介護報酬が政府や地方公共団体の決定価格(公定価格)であるため、上限が決められているからです。さらに、介護報酬の6~9割が人件費で占められているため、給料を上げにくいのが現状です。

そうなんですね。では、具体的に何がどうなれば給料が良くなると思われますか?

具体的な方法については私には正直よく分かりません。でも、国がもう少し介護業界に目を向けてくれたらいいのになぁ、とは常に思っています。

独身男性も介護職に就く人は少ないのですか?

私の周りにはほとんどいないですね。せっかく福祉の大学を卒業して資格を持っていても、「これでは生活していけない。」と介護職を離れてしまう若者は多いと思いますよ。もったいないですよね。でもね、彼らの気持ちもよく分かります。将来的に結婚して子供も持つことを考えると、今は子育てにもお金が掛かりますよね。例えば、好きな習い事をさせるにも収入が少ないと我慢させざるを得ない。それは親として辛いと思います。そんな話を聞くと、介護の仕事は社会の中でなくてはならないものなのにと、こちらも切なくなりますね。

これからお年寄りはますます増えますしね。

そうですよね。これから高齢者が増えるにつれて、介護の仕事の需要もどんどん増えていくでしょう。でも、介護職の給料が現状のままだと、介護の仕事に就く人の数は増々減り、人手不足は一層厳しい状況になるでしょうね。

管理者

まとめ

他の業種と比較して現状は低賃金

  • 賃金が上げられないのは国の定めた介護報酬の公定価格にある
  • 職場環境を改善することで、賃金アップのお金をを国が支給する制度がある
  • 「介護職員処遇改善加算」があるかもチェック項目の1つ

やはり、介護の仕事は高い専門性が求められるにも関わらず、他の業種と比較して低賃金であるのが現状のようです。また、賃金が上げられない理由が国の定めた介護報酬の公定価格にあるということも分かりました。この問題を早急に解決するために、国は何の対策も講じていないのでしょうか?実は、そんなことはありません。皆さんは「介護職員処遇改善加算」という言葉を耳にしたことはありませんか?これは、簡単に言うと、介護職員のスキルアップに繋がる仕組みを作ったり、職場環境を改善した介護事業所に対して、介護職員の賃金アップのお金を国が支給する制度です。ただし、事業所の改善努力の度合いによって支給される金額に差が出ます。ですから、「介護職員処遇改善加算」を多く支給している事業所は「働きやすい職場である」とも言えるでしょう。これから介護職員を目指す人にとってはこの「介護職員処遇改善加算」も、応募する介護事業所を見極める1つのチェック項目になるのではないでしょうか。

※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。

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