□□認知症の方への介護のポイント□□

□□認知症の方への介護のポイント□□ イメージ

皆さん、こんにちは!

今回は、認知症の方への介護のポイントについて書いていきます。

正直、認知症の高齢者を介護することは容易ではありません。

では、どうすればいいのでしょうか。

認知症という病気を正しく理解し、理解する事で正しい対応方法を学んでいきましょう。

【認知症の種類】

◆認知症には3つのパターンがあります。

●アルツハイマー型認知症
認知症の中で一番多いパターンです。
症状としては、近時記憶の障害が目立ちます。
例えば、昨日のことは思い出せないが、若い頃に習得した知識や身のこなしは忘れていないというのが典型です。

●レビー小体型認知症
アルツハイマー型認知症に次いで多く、レビー小体という特殊な物質が脳の神経細胞内にできることが原因で、幻視や見間違いが生じるとされます。
無表情や筋肉がこわばり転倒しやすくなるパーキンソン症状が現れることも特徴です。

●脳血管性認知症
脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)が原因で発症します。
身体のマヒや嚥下(えんげ=食べ物を飲み込むこと)障害、言語障害などが現れます。

【認知症の主な症状&障がい】

●記憶障がい
食事の内容はもちろん、食事したこと自体を忘れてしまいます。
薬を飲んだかどうかも忘れてしまうため、服薬治療を受けている場合は注意が必要です。

●見当識障がい
日付や曜日、季節、さらには今いる場所がわからないという障害です。
外出したら戻れなくなる症状が現れます。

●失認・失行・失語障がい
失認は五感の感覚が働かない状態です。
失行は、手足はマヒしていないのに、当たり前のようにできていた「歯みがき」や「ネクタイを締める」といった行動ができない状態のことを指します。
失語は言葉を聞く・話す・読む・書くという言語情報に関する機能が働かない状態です。

●実行機能・判断力障がい
以前は段取り通りにできていた行動や善悪などの判断ができなくなる状態です。
例えば、料理ができなくなったり、リモコンを使ってテレビのスイッチを入れられなくなる例がよく知られています。

●徘徊
あてもなく歩き回ることを指します。
従来は目的もなくさまようと考えられていましたが、最近では認知症の人は何か目的があってどこかを目指しているという見方もあります。

●抑うつ
気分が落ち込んで活動することを嫌がる状態です。
思考や感情が閉鎖的になる中で頑張り続けるとうつ病へと進展することがあります。

●失禁
意思に沿わず便をもらしてしまうことです。
弄便は、排泄した便をいじり壁や床などにこすりつけたりする行為です。

●幻覚
実際には外部からの感覚的刺激が与えられていないにもかかわらず、刺激を受けたと感じたり、幻視や幻聴が起こります。

●妄想
例えば、誰も何もしていないのに、「財布を盗まれた」と思い込む状態が妄想です。
いくら「誰も盗んでいない」と説明しても、認知症の本人は容易に理解できません。

●睡眠障害
眠れなくなる状態のことです。
体内時計を司る神経が異常をきたすことにより起こります。
昼夜逆転が当たり前になると、介護者の負担も大きくなります。

●暴言、暴力
いろいろなことが理解できなくなっている認知症患者の焦燥や怒りが、本人または他者に向けた攻撃的行為となって現れることがあります。
普通の人なら我慢できることでも、認知症によって感情を抑えられなくなっていると考えられています。

認知症の方には、これらの症状や障がいが発生します。
その結果、本人自身も不安な感覚に陥ってしまい、
落ち着かない言動を取ったり、繰り返し同じ質問をしたりする行動が見られるようになります。

認知症の方に対する適切な対応方法のひとつは、自分が必要な存在だと認識させることです。

本人ができることは何かを把握して、できることをお願いすると、達成感や互いの信頼感につながります。
そのときは感謝の気持ちを伝えましょう。少し大げさに褒めるくらいで良いでしょう。

また、プライドを傷つけないことも大事です。
「叱らない」「指摘しない」「否定・議論しない」よう注意しましょう。

できるだけ相手の意思を受け止めて汲み取るようにして、穏やかな声で対応しましょう。
何度も言い聞かせようとしても、認知症の人には意味がわからず、反感を抱かせることにつながります。

なるべく環境を変えないようにして、人間関係、生活環境、生活習慣を認知症の人のリズムやペースに合わせてあげることも大切です。
孤独にさせないで人と関わる時間を定期的に設けてあげましょう。施設であれば他の入所者と顔を合わせ、交流する機会を設けると良いでしょう。
孤独は不安感を募らせ、不安感は認知症を悪化させます。

認知症の人の行動をよく観察することも重要です。
なんとなくソワソワしてきたらトイレに行きたそうだとか、今の介護を嫌がっていないか反応に注意するなど、さまざまな変化を見逃さない心掛けが必要です。

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皆さん、どうでしたでしょうか。認知症の理解が深まりましたでしょうか。

転職をする際には認知症のことだけでなく、どんな健康状態の高齢者の方が利用している施設なのかを事前に把握しておくことで、ミスマッチを防ぐことが出来ます。

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