【転職】グループホームってどんな所?グループホームの魅力をご紹介!

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近年、認知症の方は増加傾向にあり、2040年には700万人を越すと予想されています。
高齢化社会を迎え様々な種類の介護施設がある中で、認知症に特化した施設がグループホームです。
 
今回は、次の4つのポイントを押さえながらグループホームについてご紹介いたします!
 

  • ・グループホームの仕事内容
  • ・他の介護施設との違い
  • ・グループホームでの就業に向いている人
  • ・働くために必要な心構え

 
最後まで見ていただけると、グループホームの基礎知識が身に付き、働く上で自分にあった施設かどうかが分かるようになっています。
それでは見ていきましょう。
 

グループホームって?その仕事内容とは

 
「そもそもグループホームってなに?」という方も多いと思います。
グループホームは正式名称で「認知症対応型共同生活介護」と言い、認知症ケアに特化し、家庭的な環境のもとで、共同生活を送る介護施設です。
 
例えば特別養護老人ホームは、1フロアに20~40人の方が入居されている所もあります。
一方でグループホームは1グループ(ユニット)9人までという決まりがあるため、他の施設に比べると少人数でアットホームな環境ということがわかりますよね。
人数が少ないということは、介護士が担当する人数も少ないということになります。
大人数を大人数の職員でみるのではなく、少人数を少人数の職員で介護していくことになるのです。
 

グループホームの一日の流れ

グループホームの一日の流れを見てみましょう。
例)入居者Aさんの一日の流れと職員の業務内容
 

時間 Aさんの動き 職員の動き
6:00 起床 洗顔 排泄介助 電気をつけて起床を迎える
7:00 朝食準備 利用者と一緒に朝食の準備
7:30 みんなで朝食 食事介助 内服薬を配る
8:00 洗濯して布団干し 朝礼 申し送り
9:00 趣味の時間 排泄介助
見守り
レクリエーションをする
11:00 昼食の準備 利用者と一緒に昼食の準備
12:00 みんなで昼食 食事介助 内服薬を配る
13:00 お風呂 入浴介助(午前と午後に分けて入浴を行う。)
その他に着脱のサポート、体を拭いたり髪を乾かしてあげるなど
15:00 おやつタイム おやつを分ける。
レクリエーションの一環として一緒におやつ作りをする事もある
16:30 朝の洗濯ものをたたむ 夕食の準備を他の利用者と行う
夜勤への申し送り
17:30 みんなで夕食 食事介助 内服薬を配る
19:00 自分の部屋でTVをみる 戸締りや明日のレクリエーションの準備など
21:00 就寝前薬を飲んで布団に入る 排泄介助
薬を配ったり、寝る準備をする
21:30 消灯 就寝介助
薄暗く、眠れる環境を作る
22:00~
翌朝
就寝 夜間の巡視やおむつ交換

※全てのグループホームに当てはまるわけではありません。
 
簡単に書きましたが、普段の生活に近い状態になっていることがわかります。
施設というよりも、シェアハウスのような感覚ですね。
 

グループホームと他の施設の違い

冒頭でも少し触れましたが、グループホームと他の施設の違いについてもう少し深く触れていきます。
 
まず入所できる条件について簡単に説明します。
他の施設では認知症でなくても入所することは可能ですが、グループホームは要介護度1以上で医師から「認知症」と診断されなければ入所することはできません。
 
また、地域密着型のサービスのため「住所がある地域(市区町村)の方」しか受け入れることができないのです。
 

  • ・要介護度1以上の介護認定
  • ・認知症の診断書
  • ・住民票に記載してある住所と同じ地域

 
入所人数については、1グループ9人までという制約もあります。
1グループのことを「1ユニット」と表現しますが、大きな施設でも3ユニットが限界です(2021年介護報酬改定より変更)。
そのため、多くても27人までということになります。
1ユニットに1人以上の職員は配置しなければならないので、特養などに比べると、一人の職員がケアする利用者数も少なくなります。
 
グループホームは入居者の方や職員と顔見知りになり、決まった方が対応することによって、症状が穏やかになることを目的として職員の設置基準が決められています。
アットホームな環境でその人に合った生活を送れるようにしているわけですね。
 


 

グループホームのやりがい

グループホームでは、さまざまな認知症の症状をみることができます。
また長く入所されている方も多く、その経過についても見ていくことができるので、認知症を学ぶにはいい環境になっています。
1人1人と濃く長くかかわっていく中で、利用者さんが心を開いてくれたり、自分と一緒にいると落ち着いている状態を見ると、働き甲斐を感じることができるでしょう。
 
また、最近は認知症に関する資格も増えてきています。
 

  • ・認知症介護実践者研修修了
  • ・認知症介護リーダー研修修了
  • ・認知症介護指導者
  • ・認知症ケア専門士 など

 
資格の取得をして現場で活かしていくことで、その職場にはなくてはならない存在になることもできます。
 

グループホームに向いている人

 
グループホームで働くのが向いている方は「焦らずゆっくりと、入居者の方のペースに合わせられる人」だと思っています。
 
認知症を患っている方は、生活の行動が遠回りになることが多いです。
 

  • ・部屋がわからない
  • ・服の着方がわからない
  • ・話をしてもうまく伝わらない

 
こんなことが日常茶飯事です。
しかし一緒にゆっくりと行えば、できないということはありません。
介助する人の声のかけ方や動作一つ一つが利用者に影響を与えます。
 
イライラしたり急がせたりせず、「焦らずゆっくりと、入居者の方のペースに合わせられる人」がグループホームには必要で向いている方です。
 

グループホームで働くための心構え

 
一日の流れを見て頂くと、グループホームはゆったりした時間が流れていることがわかると思います。
 
しかし楽しいことばかりではありません。
まず認知症が進行してくると排せつの失敗や意思の疎通がうまくできなくなってきます。
次第に怒りっぽくなったり、BPSD(徘徊や興奮、妄想、作り話、異食など)が出てきて精神的に疲れてしまう人もいます。
そのため楽な仕事ではないということは覚えておきましょう。
 
また職員数も少ないことから、判断に迷ったり状況を判断しながら働くことが求められます。状況判断や認知症の方への対応で困らないようにするには、基本的な知識を持っておくことが必要です。
 

 
知識があるとないとでは、対応や考え方に大きく影響してきます!
認知症の方の一番の薬は「接する人」です。
自分がいい薬になれるかどうかは、あなた次第というわけなのです。
 

まとめ

グループホームは「認知症対応型共同生活介護」といい、1ユニット9人までの少人数で生活をしている施設になります。
生活も利用者のペースに合わせて流れていくので、ゆったりとしていることが特徴です。
入所者は認知症を患っていることが入所条件となっているため、認知症の知識が必ず必要になってきます。
「焦らずゆっくりと、入居者の方のペースに合わせられる人」を目指してください。
思ったように業務が進まない、言ったことが伝わらないとイライラするのではなく、認知症に関する基本的な知識を入れて対応すると、自分自身が薬となって利用者さんにいい影響を与えます。
認知症の方はこれからますます増えていきます。
認知症への正しい対応ができることは介護職員として必須のスキルとなってくるでしょう。
グループホームで働きたい方は、ぜひ岡山介護求人センターへご相談ください。
 

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