お仕事インタビュー!

現役のヘルパーステーション管理者に聞く、訪問介護(ヘルパー)の仕事の特徴とは?

訪問介護(ヘルパー)の仕事の特徴は、フリーランスの働き方とよく似ている点です。

訪問介護(以下、ヘルパー)とは、利用者様のご自宅を訪問して必要なサポートをする仕事です。一対一で介護サービスを提供するので、人と関わる仕事を求める人には非常にやりがいのある仕事だと言えます。

同じ介護職でもヘルパーは、介護施設での仕事と比べてどのような点が違うのでしょうか?

今回は、現役のヘルパーステーション管理者に聞く、ヘルパーの仕事の特徴とは?について、インタビューをお送り致します!

ヘルパーの働き方の特徴は何ですか?

そうですね、介護施設と違って待機時間があることでしょうか。例えば、朝9時にAさん宅に行って1時間介護サービスを提供した後は、次は午後2時にBさん宅を訪問するとか、ですね。
待機時間には時給が発生しないので、自由に休んでもらっています。一般的にヘルパーの時給が高い理由もそのような現実があるからです。一方、介護施設では、朝9時に出勤したら休憩時間を除いて全ての時間が時給換算されます。

談笑するヘルパーとシニア

なるべく待機時間を少なくすることは現実的に難しいのですか?

もちろん、ヘルパーたちには、できる限り効率良く利用者様のご自宅へ訪問出来るようにシフトを組みます。ただ、次の利用者様のご自宅があまりにも遠方にある場合、かえって非効率だと思うんです。だから、近場で次々と訪問出来るお宅がある場合は、そのようなシフトを組みますが、そうでなければしっかり休んでもらっています。

他にもヘルパーの働き方の特徴はありますか?

複数のヘルパー事業所を兼務することが出来るところですね。例えば、岡山市内に強いA事業所、岡山市内でも南区に特化しているB事業所があるとします。そこに、あるヘルパーがA事業所でシフトを組んでもらったけれど、まばらで空き時間がたくさんあった場合、その空き時間をB事業所のシフトで埋めてもらうことが出来るんですよ。そういう掛け持ちのヘルパーは多いですよ。フリーランスに近い立ち位置だと思います。

事業所を掛け持ちする場合、何か問題点はありますか?

事業所によって経営者の考え方や、やり方が違うところですね。シフトの組み方1つ取ってみても、A事業所は1ヶ月間のシフトを毎日異なる利用者様で組む、B事業所は1週間異なる利用者様で組んだシフトを4週間、繰り返す。極端な話をすると、そのヘルパーが週に5日、月に20日間働くとして、A事業所は1ヶ月に20名の利用者様の介助をするシフト、B事業所は1ヶ月に5名の利用者様の介助をするシフトのようになるんですよ。

どちらのシフトの組み方が良いなどメリットやデメリットはありますか?

それが一概には言えないんです。

ヘルパーからすると、A事業所のシフトの組み方は毎日利用者様が違うので介護の仕方が異なってやり難いという一面と、利用者様からの依存度は低いのでやり易いという両面の見方があるんですよ。

なるほど。ちなみに貴社では、どちらの方法でシフトを組んでいらっしゃいますか?

弊社のヘルパー事業所は、1週間単位で作ったシフトを4週間繰り返すというやり方です。なぜなら、その方がヘルパーも利用者様と信頼し合えて深いお付き合いができるからです。私たち、管理者もヘルパーたちには利用者様のことをもっとよく理解してあげて欲しいと常に思っています。でも、その反面、利用者様からの依存度が高くなるので、そのヘルパーが抜けたり交代したりする時、または、何か利用者様とトラブルがあった場合には、一瞬にして信用問題に関わるという危険性もあります。

まとめ

今回は、訪問介護がお仕事であるヘルパーの働き方の特徴についてお話を聞きました。ヘルパーとして働く場合、その特徴は、

  • 時給は高いが、待機時間や移動時間などのロスが発生する。
  • 複数のヘルパーステーションを兼務することができる。
  • シフトの組み方を1つ取ってもヘルパー事業所によって考え方や、やり方は様々である。

男女のヘルパー
ヘルパーの仕事は、利用者様のご自宅に訪問して一対一で介護サービスを提供するお仕事です。ヘルパーステーションによって、シフトの組み方もいろいろなので、求職者は自分が利用者様とどのように関わっていきたいのかによって選ぶヘルパーステーションも違ってきますね。訪問介護の仕事に興味のある方は、お気軽に「岡山介護求人センター」にお問い合わせください。

※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。

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