ヘルパーを管理する上で気を付けているところとは?
訪問介護の仕事をするヘルパーたちを管理するのも、ヘルパーステーション管理者の大切な業務の1つです。
利用者様のお宅を訪問し、一対一で介護サービスを提供するヘルパーは、利用者様への責任やリスクを全て引き受ける大変な仕事だと言えます。そんな、ヘルパーが仕事を長く続けられるように、管理者がヘルパーを管理する上で心掛けていることはどのようなことなのでしょうか?
そこで今回は、現役のヘルパーステーション管理者に聞く、ヘルパーを管理する上で気を付けているところとは?について、インタビューをお送り致します!
ヘルパーを管理する上で気を付けている所は何ですか?
管理者という立場上、時々ヘルパーの仕事ぶりを見に行くことがあります。
以前、利用者様が1時間の掃除支援サービスを契約しているのに、ヘルパーの掃除が40分で終わり、残りの20分は利用者様の話し相手になっていたことがありました。話し相手になるという行為は、本来ならば介護サービスの内容に入っていないのでお給料は発生しないんですよ。でも、私は特に何も言いませんでした。
それはなぜですか?
私は、普段からヘルパーには「息を抜ける部分は抜いて良い。」と話しています。
先ほど話したように、ヘルパーが残りの20分間に利用者様の話し相手になっていた時も、利用者様から「もう掃除は出来ているし、他にして欲しいこともないから私の話し相手になって欲しい。」と言われてそうしていたんです。だから、そういう場合は、私は注意もしませんし、給料から差し引くこともしていません。結果的に利用者様は喜んで満足してくださり、そのヘルパーも少し息を抜くことが出来た訳ですからね。
他にも何か気を付けている点はありますか?
例えば、調理支援の場合、3品のうちの1品は買ってきたお惣菜でも良いよ、と言っています。もちろん、見た目は大切なのでパックのままではなく、ちゃんとお皿に盛りつけます。
ある程度ヘルパーの自主性に任せているんですね。
そうですね。ヘルパーの仕事は、自分で段取りを組めるので、そこに魅力を感じてヘルパーに転身する人も多いですからね。
反対にヘルパーの中には、与えられる仕事は出来るけれど、自分で考えてする仕事は苦手な人もいます。でも、与えられてする仕事のほうが得意なんだけれど、ヘルパーとしてやっていきたいから、考えてする仕事を出来るようになるために一生懸命、努力している人もいるんですよ。例えば、自分が提供する介護サービスの段取りを全てメモしてきたり、先週はこの料理を作ったから今週はこれ、来週はこれ、というように料理の献立を考えたり。中には、利用者様の家で料理を作る前に自分の家で試しに作って味の確認をするヘルパーもいます。そういう彼女たちの努力を見ると、こちらも教えてあげられることは全て教えようと思いますね。
ヘルパーの仕事は、利用者様と親密に関わることが出来る反面、介護サービスを提供している間は一人きりなので、その間の利用者様に対するリスクや責任を一手に引き受ける厳しい面があります。やりがいや魅力も大きいけれど、過酷な一面も併せ持つヘルパーの仕事を少しでも長く続けてもらうために、管理者はヘルパーに対して日頃から様々なアドバイスをしているんですね。
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※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。