デイサービスの現役管理者に聞く、介護業界に飛び込んだきっかけは何ですか?
最初から介護の仕事に就くことを目指して大学や専門学校を進学先に選ぶ人も多いと思いますが、まったく違う業界から転職や再就職で介護の世界に飛び込む人も少なくありません。
彼ら、彼女たちは何がきっかけで介護の仕事に就いたのでしょうか?
そこで今回は、デイサービスの現役管理者さんにお聞きした、介護業界に飛び込んだきっかけは何ですか?について、インタビューをお送り致します!
介護業界に飛び込んだきっかけを教えてください。
私の場合、仕事をしたい時に仕事がなかったんです。結婚と同時に会社を退職して、それから39歳までずっと専業主婦だったので。それで、そろそろ仕事をしたいなと思ったものの、なかなか仕事が見つからなくて。そんな時、お友達から事務の仕事を紹介してもらい、勤め始めたのですが、体調を崩してしまったんです。
そうなんですか。それは大変でしたね。
結局、また専業主婦に戻ってしまいました。それから3年ほど経ち、43歳くらいの時に、再度就職活動を始めました。でも、ブランクが長いし、これといった資格もなかったもので、いろいろと面接を受けたのですがなかなか採用に至らなったんです。ちょうどその頃、介護業界にいる知人から生活相談員の仕事を紹介されました。
生活相談員になるには何か資格が必要なのですか?
はい、社会福祉主事任用資格という資格が必要です。教員免許を持っているほとんどの人が社会福祉主事任用資格の資格を持っています。私も卒業した短大に問い合わせたら持っていたんです。自覚はなかったけれど(笑)。
思いがけず、介護に関係する資格をお持ちだったという訳ですね。それからすぐに仕事を始めたのですか?
いえいえ、相談員になれる資格は持っていたけれど、介護の仕事についての知識はゼロでしたので、ヘルパー2級(現在は、初任者研修)を取得しようと3ヶ月くらい通学してからその仕事に就きました。それが44歳手前でした。
生活相談員のお仕事内容を教えてください。
生活相談員は、デイサービス施設などの介護施設に利用者様を受け入れる際に、必要な説明をしたり、契約、手続き、関連機関への連絡などを行ったりします。窓口的な業務と言いますか、そのような仕事内容です。
まったくの未経験から介護業界に入ることに抵抗はありませんでしたか?
介護の仕事って、ケアマネージャーさんのように事務所でケアプランを立てる仕事から、デイサービス施設、訪問介護、特別養護老人ホームなどの介護現場で働くとかいろいろあるんですよね。施設によっても仕事内容が異なるので、どこかに必ず自分に合う介護の仕事があるんじゃないかとは思っていました。
そうなんですね。様々な種類がある介護の仕事の中で、必要とされる共通の資質は何だと思いますか?
うーん、人と接することが好きということでしょうか。相手は生身の人間なので、やっぱり突き詰めていくと人が好きとか、苦手でないということが必須条件じゃないかなと思います。
最後に、介護の仕事に興味のある人にメッセージをお願いします。
まったくの未経験者でも、私のように介護の仕事を天職だと思えるくらい誇りを持って毎日仕事をしている人がいます。飛び込む前には不安があるのは当然ですが、やってみないと分からないということも事実。少しでも介護の仕事に興味があったり、介護に関連する資格を持っていたりするのなら、あれこれ考えずに思い切ってやってみることも必要だと思います。まずはやってみて、それから考え直しても決して遅くはないと思います。
※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。