デイサービスの現役管理者に聞く、デイサービスの管理者の主な仕事とは?
介護の仕事というと、ヘルパーや介護福祉士などが有名ですね。その他に、デイサービス施設には必ずいなければならない、デイサービス施設の管理者、という仕事を知らない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、デイサービスの現役管理者さんにお聞きした、デイサービス管理者の主な仕事とは?について、インタビューをお送り致します!
現在はデイサービスの管理者をされているそうですが、仕事の内容を教えてください。
私の場合は、生活相談員として入社し、前の管理者さんが急に退職されたことがきっかけで管理者になったので、管理者として名前を登録されていますが、管理者の仕事だけをしているわけではないんです。どちらかというと、生活相談員としての仕事が多いかなと思います。
では、生活相談員の仕事を教えてください。
ひと言でいうと、利用者様お一人に対して、ケアマネージャーさん、ご家族、職員の間で様々なことを調整する仕事です。例えば、施設の見学依頼がケアマネージャーさんから入ったら、それをお受けして、見に来られた利用者様やご家族様にお話を伺い、その方が何を求めておられるのかを把握します。また、ケアマネージャーさんのプランも頭に入れて、一緒に施設の見学をしながら説明もします。その結果、利用者様がうちの施設を気に入ってくだされば、契約のお手続きをします。そして、その方がうちの施設に通われるようになって、何か身体的なことで困ったことが発生した場合には、私たち生活相談員がご家族様やケアマネージャーさんに連絡を取り、ご相談します。そういったお仕事ですね。
利用者様お一人の周りにいらっしゃるいろいろな関係者を繋ぐパイプ役ですね。
そうですね。なので、私の感覚では、生活相談員の仕事に管理者がくっついてきたと思っています。
管理者さん特有のお仕事はありますか?
例えば、利用者様の入浴のシフト表や、従業員の勤務表を作成するなどですかね。あと、何かあれば相談にも乗ります。もちろん従業員からの相談や愚痴も聞いたりしますね。
そのように、介護の他の仕事と管理者の仕事を兼ねている人が多いのですか?
生活相談員兼管理者の方は多いと思いますよ。管理者だけの仕事ってそれほど多くないんですよね。だから、ポジションは管理者なんだけど、介護の現場にも入りますし、生活相談員の仕事もするという方が多いと思います。
一人で三役もされているんですね。お忙しそうですね。
そうですね、スタッフや利用者様に「いつも忙しそうに走り回っている。」と言われます(笑)。忙しい中でも、利用者様に心地よく過ごしてもらったり、従業員が気持ちよく仕事ができる環境を整えたりすることを心がけていますね。
例えば、従業員同士で何か困ったことがあったときはどなたに相談されるんですか?
うーん、経営者にはなかなか言いにくいと思うので、私に言われることが多いかなと思います。
愚痴などは、私の胸に収めておくことも多いし、経営者に知ってもらっておいたほうが良いことは報告するし、もっと深刻な内容だと経営者に相談したりでしょうかね。管理者は、中間管理職的な立ち位置だと思いますね。
最後に介護職に興味を持っている人にメッセージをお願いします。
私の場合、管理者を目指していた訳ではありません。たまたま資格を持っていて、たまたま空きができてお鉢が回ってきたという感覚です。管理者は、介護現場や生活相談員の仕事を兼ねていることが多いので、ハードな面もありますが、その分やりがいも大きいと感じています。ただ管理者であってもなくても、人が好きって感覚の強い人は、介護職で大きなやりがいを感じることが出来ると思うので、是非チャレンジしてみて下さい。
※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。