介護職歴11年!指定介護老人福祉施設で働く現役男性ケアマネージャーに聞く、新人の介護スタッフがつまずきやすいポイントとその乗り越え方とは?
介護の仕事に就いたばかりの頃は、覚えることが多く、仕事にも慣れていないため、心の余裕がありませんよね。その結果、どうしても時間内に与えられた仕事を終わらせることが目標になりがちです。そんな時に、先輩から考え方やコツを教えてもらえると、最初のつまずきポイントも乗り越えやすいものです。
そこで今回は、介護職歴11年!指定介護老人福祉施設で働く現役男性ケアマネージャーに聞く、新人の介護スタッフがつまずきやすいポイントとその乗り越え方とは?についてのインタビューをお送り致します!
ご自身が今までに経験したミスや失敗は何ですか?
自分の見守り不足で利用者様を転倒させてしまったことがあります。
他にも食事介助中に利用者様の異食に気が付かなかったこともありました。
異食とは何ですか?
食べ物ではないものを口に入れてしまう行為のことです。認知症が進むと、食べられる物とそうでない物を認識出来なくなり、花やスポンジ、ティッシュなどをちぎって食べてしまうことがあるんです。
喉に詰まらせると危険なので注意して見守らないといけないんですよ。
では、新人の介護スタッフがつまずきやすいポイントはありますか?
僕は、今勤めている介護施設でのことしか分からないのですが、新人の介護スタッフの場合、業務量の多さと覚えるべき内容の多さで時間に追われやすい面はありますね。結果的に介助全般が「スピード重視」になりがちです。
とにかく早く終わらせなければ!と焦ってしまうんですよ。そうなると、利用者様一人ひとりに丁寧なケアが出来なくなってしまいます。時間に追われてしまうことは、新人の介護スタッフが乗り越えるべき最初の壁だと思います。
焦ってしまうことでのデメリットは何ですか?
時間内に終わらせることばかりを考えながら介助をしていると、どうしてもケアというよりも作業になっちゃうんです。それが、利用者様にも伝わるので、利用者様のほうも満足はされません。
焦らずに介助を最後までやり切るコツは何ですか?
僕が、新人の介護スタッフにアドバイスしていることは、最初は焦らなくて良いから、利用者様一人ひとりに向き合ってケアしてね、ということです。でも、反対に全然焦らない新人の介護スタッフもいます。焦らないスタッフは、自分の休憩時間を使って介助を終わらせることに何の抵抗も感じていませんでした…。でも、バランス感覚は必要なので丁寧に対応しながらもスピーディにケア出来るように声かけはしています。
介助をする際に心掛けていることはありますか?
どのような介助をする場合でも、利用者様に声をかけ、コミュニケーションを取りながらすることを心掛けています。
まとめ
今回は、新人の介護スタッフがつまずきやすいポイントとその乗り越え方について、お聞きしました。内容をもう一度、確認しておきましょう。
- 新人の介護スタッフは、ケアというよりも作業になりがち。
- 最初は時間を気にせず、利用者様一人ひとりに向き合うことが大切。
- 介助をする際には、利用者様とのコミュニケーションを大切にする。
介護の仕事を作業のように考えてしまうと、その気持ちが利用者様にも伝わり、利用者様に満足してもらうことが難しくなります。まずは相手が「人」であることをしっかりと意識しながら介護の仕事に取り組むことが大切なんですね。
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※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。