お仕事インタビュー!

介護職歴11年!指定介護老人福祉施設で働く現役男性ケアマネージャーに聞く、介護業界がもっと良くなるために必要なこととは?

何よりも、医師、看護師と介護スタッフとの連携ですね。

2000年4月1日にスタートした介護保険から17年。お年寄りの増加に伴い、介護業界も大きくなりました。現在の介護業界が抱える問題点には、どのようなものがあるのでしょうか?また、介護業界がもっと良くなるために必要なこととは何でしょうか?

そこで今回は、介護職歴11年!指定介護老人福祉施設で働く現役男性ケアマネージャーに聞く、介護業界がもっと良くなるために必要なこととは?についてインタビューをお送り致します!

介護業界がもっと良くなるために必要なことは何だと思いますか?


病院との連携だと思います。介護サービス従事者と医療機関との連携がスムーズに行えるようお互いの状況を分かり合うことだと思います。
病院の医師や看護師と介護施設の介護スタッフがもっと対等な立場で連携を取る

病院と介護施設と連携深めるためにはどうしたらいいでしょうか。


➀ 医療は地域の介護サービス状況を知る事
➁ 介護は地域の医療状況を知ってもらう事

この2つを継続して理解をすることで連携をより深めていく事ができると思います。

では、現状が具体的にどうなったら良いと思いますか?

医師や看護師が、介護スタッフの話にもっと耳を傾けてくれたら良いな、と思います。それは、利用者様にとっても有益なことだと思います。もちろん、利用者様のことを最優先に考えてくれる医師もいます。その一方で、利用者様一人ひとりに向き合うというよりは、この症状に対してはこうするみたいな、作業的に処理しているような印象を受ける医師もいます。

どういった状況の時に病院との連携不足を感じますか?

それは、利用者様が病院に入院された場合ですね。一旦入院されると、介護施設側は入院された利用者様に対して全く手が出せなくなるんですよ。だから、その利用者様に関する情報を医師や看護師とやり取りできる場があれば良いと思います。

どういった情報のやり取りが必要なのでしょうか?

僕たちからは、施設での生活の様子や、好きなことや食べ物などを病院側に伝えることが出来ます。病院側も入院された利用者様に対して何か困ったことがあれば施設側に相談出来るとかですかね。今は、そのような仕組みがないので、もどかしい思いをする場面があります。

何か困ったことがあれば施設側に相談出来る

まとめ

今回は、100名以上の利用者様がいらっしゃる指定介護老人福祉施設にお勤めの男性ケアマネージャーに、介護業界がもっと良くなるために必要なことについて、お聞きしました。

誰しも年齢を重ねれば体の機能が衰え、体調を崩すことも多くなります。長寿大国日本では、介護施設の利用者様が病気になり、病院に入院することも珍しくありません。

そのような場合、介護施設から病院へと突然環境が大きく変わることは、利用者様の心身の負担にもなるでしょう。だからこそ、病院側と介護施設側で頻繁に連絡を取り合い、生活環境が変わっても利用者様が安心して過ごせるような連携体制が求められています。現状では、医師、看護師と介護スタッフとの連携はまだあまり進んでいないようですが、国としても早急に取り組まなければならない大きな課題の1つです。今後の国の取り組みに注目したいですね。

※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。

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