お仕事インタビュー!

介護職歴11年!指定介護老人福祉施設で働く現役男性ケアマネージャーに聞く、介護の仕事を始めて驚いたことは何ですか?

認知症専門のフロアで見た利用者様たちの行動です。

介護スタッフが、介護の仕事を始めたばかりの頃にもっとも驚いたことは何でしょうか?特に、認知症の利用者様の行動に衝撃を受ける介護スタッフも多いとか…?

そこで今回は、介護職歴11年!指定介護老人福祉施設で働く現役男性ケアマネージャーに聞く、介護の仕事を始めて驚いたことは何ですか?についてインタビューをお送り致します!

介護の仕事を始めた頃、驚いたことは何ですか?

僕が最初に入ったフロアが認知症専門のフロアだったんです。

そこでは、人形を自分の赤ちゃんだと思って、ご飯を食べさせておられる方がいたり、元々警察官だった方が廊下の真ん中に立って、行き交うスタッフたちに「お前は通っていいぞ。」とか「お前は怪しいからダメだ。」などと言って、まるで検問のようなことをしていたり、そういう光景に驚きました。

そういう衝撃的なことを目の当たりにすると、この仕事を辞めたいと思ったりしませんか?

人によっては、ショックが大き過ぎてこの仕事を続けられないと思う人もいるかもしれませんね。ですが、認知症の利用者様から話を聞くと「この人は、こういう考えでこの行動をしたんだな。」ということが理解出来るんです。それが分かると、こういう世界観を持って今を生きているんだなと、納得出来るんです。

また、認知症の方は、とても素直で真っ直ぐに生きているんだなとも感じます。喜怒哀楽の表現もとてもストレートに出してくれるんですよ。

認知症の方は、とても素直で真っ直ぐに生きているんだなとも感じます。

認知症の利用者様に接する時に心掛けていることは何ですか?

認知症の利用者様の世界観に僕たち介護スタッフも一緒に入って演じることでしょうか。だから、例えば僕のことを容疑者だと思い込んで接してくる元警察官の利用者様だったら、僕も一生懸命、謝るとかですね。

それを見ている周りの介護スタッフの反応はいかがですか?

元警察官の利用者様に怒られ、謝っている僕を見て、みんなクスクス笑っています(笑)。周りが笑ってくれることで、僕も容疑者を演じ切る心の余裕が出来るんです。

僕だけじゃなくて、認知症専門のフロアを担当する介護スタッフは、みんな同じように利用者様に接していますよ。

認知症専門のフロアを担当する介護スタッフは、みんな同じように利用者様に接していますよ。

まとめ

今回は、100名以上の利用者様がいらっしゃる指定介護老人福祉施設にお勤めの男性ケアマネージャーに、介護の仕事を始めて驚いたことについて、お聞きしました。

インタビューした男性は、認知症の利用者様の行動に驚かされたそうですが、それはその方なりの考え方に基づいた行動なんですね。

介護スタッフたちは、利用者様の行動を否定せず、世界観を合わせることが大切なんですね。そのためには、利用者様の考え方や世界観を理解して、尊重する気持ちと、介護スタッフ側の心の余裕も必要なのでしょう。

※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。

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