介護業界に向いている人とは？
介護の仕事の難しさや大変さについてはテレビなどのメディアを通じてよく知られています。介護の仕事は誰にでもできるものではないと思っている方も多いのではないでしょうか？ しかし、未経験者や異業種からの転職組も意外と多く、介護の仕事をしてみて初めて、自分に合っていると新たな発見をする人もいるとか。
いったいどのような人が介護業界に向いているのでしょうか？ そこで今回は、株式会社MaCOの創夢企画部 部長内田さんに、介護業界に向いている人についてお聞きしたインタビューをお送りします！
資格がなくても介護の仕事をするチャンスはありますか？
介護の仕事というと専門性が高く、資格や経験が必要だと思われがちです。もちろん、専門職ではあるのですが、資格や経験がなくても始めることはできます。
それは具体的にはどういった方法なのでしょうか？
派遣社員という形で介護の仕事をすることができます。もちろん、すべての介護施設がそういった求人を出しているわけではありません。でも、実際私たちが運営している「麻姑の雅 国富」には派遣社員の方に介護スタッフとして勤務してもらっています。また、派遣社員として一定期間が満了すると、双方が合意すれば正社員としての雇用になる「紹介予定派遣」という形態もあります。
内田さんから見て、未経験者でもどのような人が介護の仕事に向いていると思われますか？
もちろん、介護の仕事の経験や資格、知識があるに超したことはありません。
でもそれよりも大切な資質は、「人が好き」であることだと思います。
また、入居者様との信頼関係を築くのもすぐにできることではありません。入居者様と少しずつコミュニケーションを取りながら、本音を少しづつ聞き出したり感じ取ったりとか、そういったコツコツとした積み上げができる人がこの業界に向いていると思います。
初心者の介護職の方に、どんなアドバイスをされていますか？
「麻姑の雅 国富」のスタッフには、必ずしもオールマイティである必要はないと常々伝えています。つまり、得意なことをしっかりとできるようになればいいという考え方です。最初から苦手なことばかりすると、自分に自信を持てなくなってしまいます。こういったことを避けるためにも、苦手なことは後から少しずつやればいい、最初は得意なことから始めましょうと話しています。
最近は転職組も多いと聞きましたが、転職組の強みとはなんでしょうか？
はい、おっしゃる通り、まったく異なる業種から介護の仕事に飛び込んできたスタッフもいます。彼らは介護の仕事の経験はありませんが、今までの仕事を通じての経験やキャリアを持っています。介護の仕事は人対人の仕事なので、例えば営業の仕事をした経験が入居者と話をするときに役に立つこともあります。
ですから、どんな職歴でも自分の今までのキャリアに自信を持っていいと思っています。
最後に経験・資格はないけれど、介護の仕事に興味を持っている人にメッセージをお願いします。
介護の仕事の経験がない方や経験が浅い方でも、新しいことにチャレンジする気持ちがあればチャンスはあります。また、介護の仕事が自分に合っているかどうか分からない場合には、最初は派遣社員として3カ月間など、期間限定で働いてみることもいいと思います。
働いてみて自分に合っていれば資格取得など本格的に介護の仕事をすることを考えればいいし、もし、自分には合っていないと思ったとしても3カ月間の介護の仕事の経験は、人生の中で貴重なものになるでしょう。
※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。
