お仕事インタビュー!

デイサービスの現役管理者に聞く、ケアマネージャーは介護の資格の最高峰ではないの?介護の仕事をよりスキルアップするために必要な資格とは?

自分の介護の知識を増やすには、ケアマネージャーの資格は役立ちそう。新たに始まる「認定介護福祉士」にも注目です。

介護の資格の中では最高峰の資格だといわれる「ケアマネージャー」。介護職の道を志す人たちは、ホームヘルパー2級(現在は、介護職員初任者研修)、介護福祉士、そしてケアマネージャーを最終的に目指すといわれています。

その一方で、せっかくケアマネージャーの資格を取得しても現場に戻ってくる介護職の人もいるとか…。その理由は何でしょうか?

そこで今回は、デイサービスの現役管理者に聞く、ケアマネージャーの資格は介護資格の最高峰ではないの?介護の仕事をよりスキルアップするために必要な資格とは?について、インタビューをお送り致します!

よく「ケアマネージャーは、介護関連資格の最高峰」と聞きますが、実際のところはどうなのですか?

確かに、ケアマネージャーの資格を取ろうと思ったら、介護福祉士を取得したときに勉強した内容とは異なる分野を勉強するので、自分の知識をもっと広げることは可能だと思います。そういう意味では、介護の仕事に携わる人たちは、ケアマネージャーの資格を取ることを最終的な目標にしている人は多いと思いますよ。でも、ケアマネージャーの仕事内容は介護現場での仕事とは全然違います。だから、ケアマネージャーの資格を取ってその仕事に就いてはみたものの、結局、介護現場の仕事に戻ってくる人もいますよ。

想いを伝える志望者

それほど仕事内容が違うんですか?具体的に教えてください。

ケアマネージャーの仕事は、ケアプランを立てる事と介護施設や利用者様のご自宅を訪問する事が主な仕事です。だから、事務所でパソコンの前に座っているか、車で利用者様のお家を訪問しているうちに一ヶ月が終わってしまうそうです。人によると思いますが、毎日利用者様とじっくり向き合いたいという人にとっては介護現場での仕事のほうがいいと思うんじゃないでしょうか?

介護職に携わる人の好みや向き不向きにもよるんですね。

そうでしょうね。私の知り合いのケアマネージャーは、利用者様のお家訪問をするといろんな方がいらっしゃって、その方たちとお話しすることがとても楽しいし、自分の学びにもなると言われていましたから本当に人それぞれだと思いますね。

では、介護現場で働く人のキャリアアップに繋がる資格はありますか?

まだ、いつから始まるとか内容について未確定の部分が多いのですが「認定介護福祉士」の資格が役に立つのではないでしょうか?認定介護福祉士とは、介護福祉士のリーダー的存在に位置づけられるようですよ。

具体的な仕事内容について分かる範囲で教えてください。

認定介護福祉士の役割は、介護福祉士の仕事内容よりも幅広くなるようです。介護現場では、利用者様へのサービスの質を向上させるために介護福祉士を指導する、利用者様の生活支援の面でソーシャルワーカーや看護師と連携するために、中核的な役割を担う、といったことが考えられますね。

認定介護福祉士になるために必要な資質は何でしょうか?

例えば、介護チームでのリーダー経験や在宅と施設両方の介護経験がある人のほうが向いているかもしれません。

受験資格や待遇面について決まっていることがあれば教えてください。

まずは、介護福祉士の資格を持っていることが前提になります。その上で介護福祉士として5年以上の実務経験などが必要になります。そのうえで認定介護福祉士養成研修を受講しなければなりません。また、認定介護福祉士養成研修は科目ごとにスケジュールが組まれていて、3ヶ月で必ず修了できるという状況ではありません。最短でも1年以上はかかるのが現状です。待遇面では現在の資格取得者がとても少ないので今のところ明確ではありません。介護のキャリアパスにおける最上位資格という位置づけですから、通常の介護職員より上の立場の方、もしくは今後なる予定の方が取得する資格と考えていいと思います。

説明する志望者

まとめ

  • ケアマネージャーはケアプランを立てたり介護施設や利用者様のご自宅訪問が主な仕事
  • 現場でのキャリアアップは「認定介護福祉士」が役に立つかも

「ホームヘルパー2級(現在は介護職員初任者研修)」・「介護福祉士」・「ケアマネージャー」は、介護の仕事には、欠かせない3大資格だと思っていましたが、仕事内容から見ると、ケアマネージャーは別物のようですね。介護現場でよりキャリアアップをしようと考えたときに、近々正式に決定される予定の「認定介護福祉士」の取得を考えるのも良さそうですね。この資格に興味のある人は、今からこまめに情報収集をしておくと自分のキャリアプランを考える際に役立ちそうですね。

※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。

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