お仕事インタビュー!

介護施設はどう進化する?介護業界の将来性とは?

今後の介護業界は、利用者様の多種多様なニーズへの対応が求められていると思います。

長寿国日本では、世界でも類を見ないような超高齢化社会に突入しようとしています。確実に高齢者の人口が増えることが予測されている中で、介護業界は今後も成長が見込まれています。

しかし、その一方で倒産していく介護施設があるのが現実です。

そこで今回は、現役のヘルパーステーション管理者に聞く、進化する介護業界とその将来性について、インタビューをお送り致します!

高齢化社会がますます進む中、これからの介護業界はどのような方向に向かうのでしょうか?

そうですね。高齢者が増えるので、その分選択肢も増え、多様化が進むと思います。

ますます在宅介護が増えるという話も聞きますが、どう思われますか?

住み慣れた我が家で最期を迎えたいと希望する高齢者の方は、たくさんいらっしゃるでしょうね。そういった方々に対応するために、国や自治体が動いているのも事実です。
現在は訪問介護事業所の管理者として働いているので、訪問介護の需要が増えると私たちの仕事も増えます。その面だけ見れば、弊社にとっては良いことなのですが、在宅介護がどんどん増えるということに関しては疑問にも思っています。

ヘルパー

それはなぜですか?

訪問介護では、利用者様のご自宅という限られた環境の中で最良の介護をします。
でも、提供出来るサービスはやはり設備の充実している介護施設にはかなわない所もあるんです。最近では、介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなど、利用者様の多種多様なニーズに合わせた、安心して居住いただける様々な有料老人ホームもあるので、そういったところを「終の棲家」にしたいと思うお年寄りもたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。

有料老人ホームは、お値段も高いのでは?

もちろん富裕層向けの有料老人ホームはあります。でも、ほとんどの方はもらっている年金金額にそれほど差がある訳ではないので、一般の方々が入居しやすい有料老人ホームがたくさん出来ています。

比較的お手頃な価格の有料老人ホームの特徴は何ですか?

見た目はマンションなのですが、1階にヘルパーステーションやデイサービスセンターが入っているところがあります。入居者様が身の回りのことをご自身でされている間は良いのですが、要支援や要介護認定を受けたり、自分でご自身のことが出来なくなったりした時に、1階に入っているヘルパーステーションから訪問介護サービスを受けたり、デイサービスセンターに通ったりすることが出来ます。

施設入居者

自分が長年住み慣れた場所を離れてマンション住まいにするのは勇気がいる気もしますが…。

そうでしょうね。でも、高齢者の一人暮らしの場合だと、自宅を売ってそのお金で有料老人ホームに入ったほうが安心するという方もいらっしゃいますよ。

日本では2025年までに、75歳以上の「後期高齢者」が5年ごとに200~300万人ずつ増えていくと予想されています。それに伴い、介護の仕事のニーズは今後ますます高まりそうです。
高齢者が増えるにつれて、多種多様なニーズにきめ細かく対応することが求められていくでしょう。しかし、今の介護保険では提供出来ないサービスもあります。そこで、介護保険外で提供出来るサービスが増えていくとも予測されています。
すでに、要介護者が親戚の結婚式に出席する場合に付き添うサービスや、外出や旅行をサポートするサービスなどが注目されています。これらの仕事をするためには、介護の資格と、提供するサービスに必要な研修を受けたり、資格の取得が必要です。これからは介護施設や訪問介護以外の場所で介護の資格が活かせる仕事がますます増えそうですね。
今から介護の仕事に就く人にとっては今がチャンス!とも言えます。この記事を読んで、介護の仕事をやってみようかなと思った方は、介護の求人に特化した「岡山介護求人センター」までお気軽にお問い合わせください。

※この取材内容は、全ての介護職、および介護業界の実情にあてはまるとは限りません。

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